2024-04-26
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心療内科と精神科の違い

精神科は、心の病気や症状が専門の診療科です。イライラや気分の落ち込みといった症状をはじめ、過眠や不眠などの睡眠症状、こだわりや物忘れなどの認知症、幻覚や幻聴などの精神症状の診療を行います。そのほか、うつ病や躁うつ病、パニック障害などの不安障害、統合失調症、強迫性障害、PTSDなども対象です。
一方、心療内科は各種ストレスを起因に現れる身体症状を扱う診療科となっています。腹痛や下痢、吐き気、頭痛、ぜんそく、高血圧など不調の影に心理的な要因やストレスが関係している場合には、心療内科を選択することになるでしょう。

体調に変化を感じた場合は、それぞれ症状に該当する診療科を受診するのが基本です。
検査や診察を受けても異常が認められないときは、心療内科にかかることでつらい症状を治療できるケースも少なくありません。不調が続くものの検査しても原因が判明しなかったり、病気が特定できなかったりする際は不定愁訴として扱われてます。
しかし、この場合は自律神経失調症の可能性もあるのが実情でしょう。

自律神経失調症は生活リズムの乱れやストレスが原因となり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れて心身にさまざまな症状をきたすものです。心臓をはじめ肺や胃腸、末梢神経などあちこちに不調が現れることも珍しくありません。自律神経の症状を我慢してしまうと、次第に心に不調のサインが出てきて心の病気へと進行します。
精神科と心療内科のどちらを受診すればいいか悩んだら、心の症状の有無で判断し、症状があるなら精神科への相談すると良いでしょう。